ビジネスローンを利用しようと考えている事業主のみなさん、
ビジネスローン選びにお困りではありませんか?
消費者金融・クレジットカード会社・銀行など、ビジネスローンを提供している機関は山ほどあります。
そんな数あるビジネスローンの中から、自分の条件にぴったり合うものを見つけ出すのはなかなか大変ですよね・・・。
「なるべく低金利で借りたい」
「赤字でも借りられるところがいい」
「個人事業主向けのビジネスローンを借りたい」
などなど、ビジネスローンに対する希望はさまざまあると思います。
特に、「金利の低さ」もしくは「審査の甘さ」を重視するという方は多いのではないでしょうか。
この記事では、実際に人気のある大手ビジネスローンを数社比較したうえで、低金利のビジネスローンと審査が甘いビジネスローンのおすすめを紹介していきます。
ビジネスローンの選び方のポイントも一緒に解説していくので、「自分に合ったビジネスローンを見つけたい!」という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
ビジネスローンの選び方のポイント
実際におすすめのビジネスローンを見ていく前に、「ビジネスローンを選ぶ際にはどのような点に注意すべきか?」ということについて説明していきます。
ビジネスローンはそう簡単に解約できるものではありません。
契約したあとで「違うビジネスローンにしておけばよかった・・・」とならないように、きちんと吟味してから申込をする必要があります。
ビジネスローンを選ぶ際には、以下の3つのポイントに注目しましょう。
- ビジネスローンの利用目的
- 自分の経営状況と信用情報
- ビジネスローンの申込条件
①ビジネスローンの利用目的
まずは当たり前のことですが、「ビジネスローンで借りたお金を何に使うのか」ということを明確にしておきましょう。
そもそも、ビジネスローンは短期間のつなぎ融資などに使うことが大前提です。
とはいえ、どうしても長期間の利用が想定されるようであれば、できるだけ低金利のビジネスローンを選ぶ必要があります。
また個人事業を経営している場合、「事業資金と生活資金の区別が曖昧になっている」という方もいるでしょう。
そんなときは、事業資金にしか使えないビジネスローンではなく、プライベート資金にも使えるビジネスローンに申し込んでおくのが賢い方法といえます。
このように、利用目的や自分の状況をきちんと明確にしてビジネスローンを選択することが非常に大切です。
②自分の経営状況と信用情報
ビジネスローンの審査に通るかどうかは、自らの経営状況や信用情報によって決まります。
事業が安定していてなおかつ信用情報にも悪い記録がついていないという方なら安心ですが、そうでない方はビジネスローンをより慎重に選ぶ必要があります。
例えば経営状況が赤字なら、赤字でも審査に通る可能性があるビジネスローンを探さなければなりません。
もしも経営状況や信用情報に不安がある場合は、ただ単にデータだけで判断をおこなわず、事業の将来性なども考慮して柔軟に審査をしてくれるビジネスローンを探しましょう。
③ビジネスローンの申込条件
ビジネスローンは、会社ごとに異なる申込条件が設けられています。
例えば業歴が少なくとも2年必要なビジネスローンもあれば、開業直後でも申し込めるビジネスローンもあります。
「よさそうなビジネスローンを見つけて、いざ申し込もうと思ったら利用対象外だった!」という残念なことにならないよう、申込条件はきちんと確認しておきましょう。
また、多くのビジネスローンは法人・個人事業主どちらでも利用できるようになっていますが、中には法人専用もしくは個人事業主専用となっている場合もあります。
個人事業主の場合、個人事業主専用のビジネスローンのほうが両方に対応しているものに比べて審査に通りやすい可能性があるといえます。
以上、ビジネスローンの選び方のポイントについて簡単に解説してきました。
ここからは、実際に10社以上の大手ビジネスローンを比較したうえで、おすすめのビジネスローンをいくつか紹介していきたいと思います。
この記事では、ビジネスローンにおいて特に重要な「金利の低さ」と「審査の通りやすさ」という2点に注目し、それぞれの項目でおすすめのビジネスローンをピックアップしてみました。
ちなみに、ここで紹介するビジネスローンは全て手数料無料、担保・保証人は原則不要となっています。
低金利のビジネスローン
「とにかく低金利で借りたい!!」という方におすすめなのが、以下の3つのビジネスローンです。
- オリックス 【VIPローンカード BUSINESS】 6.0%~17.8%
- 東京スター銀行 【スタービジネスカードローン】 6.5%~14.5%
- プロミス 【自営者カードローン】 6.3%~17.8%
※2018年10月5日現在の金利です。
ビジネスローンの金利の相場はだいたい3.0%~18.0%となっています。
ほとんどのビジネスローンでは、審査の評価が高くない限り上限ギリギリの金利が適用されてしまいます。
そのため、下限金利ではなく上限金利が少しでも低いものを選ぶのがポイントです。
また、金利が低いということは同時に審査が厳しいということでもあるので注意しましょう。
オリックス【VIPローンカード BUSINESS】
限度額 | 50万~500万円 |
年率 | 6.0%~17.8% |
申込条件 | 20歳~69歳までの方で、以下のいずれかに該当する方。 ・業歴1年以上の個人事業主の方。 ・法人格を有する事業の代表者の方(例:○○株式会社、△△有限会社を経営する方)。 |
必要書類 | 本人確認資料、収入証明書 |
詳しくはこちら |
ビジネスローンの中でよく利用されているものの一つです。
100万円以上借りる場合、上限金利がさらに14.9%まで引き下げられます。
- カード型なので繰り返し利用できる
- プライベート資金にも利用できる
- 最短60分審査
- 決算書不要
- オリックスの会員限定サービスが受けられる
など他にも多くのメリットがあります。
総合的に見ても、法人・個人事業主両方におすすめできるビジネスローンとなっています。
東京スター銀行【スタービジネスカードローン】
限度額 | 50万~500万円 |
年率 | 6.5%~14.5% |
申込条件 | ・営業年数1年超の事業を営んでいる法人代表者・個人事業主の方 ・申込時の年齢が満20歳以上、契約時の年齢が満69歳以下の方 ・保証会社(オリックス・クレジット株式会社)の保証が受けられる方 |
必要書類 | ご本人さまが確認できる資料 直近1期分の収入が分かる書類 商業登記簿謄本(法人代表者の方) |
詳しくはこちら |
6.5%~14.5%と、金利の低さはビジネスローンの中でも随一です。
オリックスなど他のビジネスローンと比べても上限金利が低く魅力的に思えますが、注意すべき点は銀行が扱うビジネスローンなので審査が厳しいということです。
また、東京スター銀行の審査に加えて保証協会の審査を受ける必要があるというデメリットもあります。
ですが、保証料は金利の中にあらかじめ含まれているうえ、銀行系としては珍しく手数料も取られないため、金銭面での余計な負担はそれほどかかりません。
事業が安定していて審査に自信のある方には非常におすすめです。
プロミス【自営者カードローン】
限度額 | ~300万円 |
年率 | 6.3%~17.8% |
申込条件 | 年齢20歳以上、65歳以下の自営者の方 |
必要書類 | 本人確認書類、収入証明書類、事業実態を疎明する書類 |
詳しくはこちら |
名前の通り、自営者すなわち個人事業主のみを対象とするビジネスローンです。
他の個人事業主専用のビジネスローンと比較してみると、多少ではありますが上限金利が低めに設定されています。
金利 | |
プロミス【自営者カードローン】 | 6.3%~17.8% |
アイフル【事業サポートプラン(無担保ローン)】 | 3.0%~18.0% |
アコム【ビジネスサポートカードローン】 | 12.0%~18.0% |
オリコ【CREST for Biz】 | 6.0%~18.0% |
限度額は低めですが、「カードローン型」「プライベートにも利用可」「最短即日融資」などのメリットがあり、個人事業主の方で低金利を求める方には特におすすめです。
審査が通りやすいビジネスローン
次に、審査が通りやすいビジネスローンをいくつか紹介していきます。
「審査に通るか不安だから審査が甘いビジネスローンを知りたい!」と考えている方は少なくないのではないでしょうか。
ビジネスローンの審査基準は基本的に公表されないため、厳密には「ここの会社の審査が甘い」ということは断言できません。
また、審査が甘いからといって必ずしも審査に通るというわけでもありません。
ですが、基本的には事業者ローン専門の業者で、金利が高ければ高いものほど審査には通りやすいと考えてよいでしょう。
事業者ローンを専門に取り扱っている会社であれば、過去の融資データが充実しているのでさまざまな状況の融資に柔軟に対応することができます。
また、高金利なビジネスローンはそのぶん貸し倒れリスクも少なくて済むので、低金利なものに比べると審査には通りやすいと言えます。
赤字決算など審査に何かしらの不安要素がある場合は、過去のデータだけでなく事業の将来性や将来的な返済能力を加味して審査をしてくれるビジネスローンを選ぶようにしましょう。
そもそも、多くのビジネスローン会社は審査にスコアリングという技術を導入しており、決算書など事業に関する過去のデータから自動的に融資結果を算出するという方法を採っています。
そのため、赤字など決算情報の悪い企業はビジネスローンの審査に落ちてしまうことがほとんどなんですね。
審査が不安な方は、「審査が通りやすいか」ということに加えて、「状況が悪くても柔軟に審査してくれるか」という観点でビジネスローンを比較するのがよいかと思います。
ではこれらの点を踏まえて、以下2社のビジネスローンを見ていきましょう。
- ビジネクスト 【ビジネスローン】
- 湊屋商事 【無担保ビジネスローン】
ビジネクスト【ビジネスローン】
限度額 | 50万~1,000万円 |
年率 | 8.0%~15.0%(利用限度額100万円以上) 13.0%~18.0%(利用限度額100万円未満) |
申込条件 | 法人または個人事業主 ※お申込時年齢 満20歳~満69歳まで |
必要書類 | <<法人様>> ・代表者ご本人様を確認する書類 ・決算書 ※その他必要に応じた書類 <<個人事業主様>> ・ご本人様を確認する書類 ・確定申告書 ・当社所定の事業内容確認書 ※その他必要に応じた書類 |
詳しくはこちら |
アイフルグループのビジネスローン専門会社です。
金利は8.0%~18.0%とどちらかというと高めなので、審査のハードルはそれほど高くないと考えられます。
また、ビジネクストの特長の一つとして、過去の決算情報だけで審査をしないという点が挙げられます。
実際にビジネクストの公式サイトを見てみると、以下のようなことが書かれています。
赤字決算でも可能か。
過去の財務内容だけでなく現状のご商売に鑑み融資実行の可能性を検討してまいります。営業担当までお気軽にご相談ください。
(ビジネクスト公式サイト「よくあるご質問」より)
審査は、会社については業歴、事業内容、取引先、資金使途、業績、将来性、税金の納付状況などが見られます。業歴は、創業してから何年経過しているかということで、2年以上を求める金融機関が少なくありません。業歴が長ければ安定しているという評価につながります。事業内容に関しては将来性があるのか、売上先や仕入先はしっかりしているのか、財務内容は健全かなどが調べられます。資金の使途は資金計画表、資金繰り実績・予定表、見積書などでチェックされます。
(ビジネクスト公式サイト「お役立ち情報」より)
つまり、ビジネクストでは過去の決算情報だけで審査をしているわけではないということが分かりますね。
事業の将来性や取引先、資金用途などあらゆる情報から総合的に判断するため、たとえ過去の経営状況が悪くても審査に通る可能性はゼロではないんです。
そのため、ビジネクストは審査にマイナス要素がある方でも比較的借りやすいビジネスローン会社であると言えます。
湊屋商事【無担保ビジネスローン】
限度額 | 100万~2,000万円 |
年率 | 8.0%~18.0% |
申込条件 | 法人または個人事業主 |
必要書類 | ・代表者の本人確認書類 ・決算書2期分、確定申告書又は直近の試算表 ・納税証明書(法人税、消費税等) ・その他当社が必要と判断した資料 |
詳しくはこちら |
知名度はあまりありませんが、50年以上の実績と累計30万口座以上への融資実績を持つビジネスローン専門業者です。
金利はビジネクストと同じく8.0%~18.0%で、決して低金利とは言えません。
融資実績の豊富さと金利の高さから推察するに、それほど審査は厳しくないと考えてよいでしょう。
また、湊屋商事でも過去の情報だけで判断せず、柔軟な審査をしてくれるようです。
無担保ビジネスローンの審査基準を事前に知りたいのですが教えてもらえますか?
弊社の審査システムには杓子定規的なスコアリング方式のシステムは設けておりません。つまり、決算書類等の数字だけで融資可否の判断をすることはないということです。ご経営者様の現況やこれからの将来にわたるビジョンをお聞かせ頂いたうえ、最終的な融資金額や契約に関わる条件等をご提示させて頂きます。
過去に自己破産をしています。事業融資全般の商品を申込む資格はありますか?
過去の度合いにもよります。過去と言っても原則として7年以上遡っての自己破産なら、さほど問題にはなりません。過去云々というよりも現時点での業績やビジョンのほうで確固たるものがあれば融資を致します。
(湊屋商事公式サイト「事業融資全般(ビジネスローン)よくある質問」より)
特に2つ目の回答では、信用情報に過去の悪い記録が残っていても、現在の経営状況が良ければ融資をしてくれるということが書かれています。
また、審査の前には担当者との面談がおこなわれるため、審査にマイナス要素がある場合でも柔軟な対応をしてもらえることが予想されます。
「相談しながら申込を進めたい」という方にもおすすめのビジネスローンです。
まとめ
ここまで、ビジネスローン選びのポイントと実際におすすめのビジネスローンについて紹介してきました。
ビジネスローンにはそれぞれ特有のメリット・デメリットがあり、全ての好条件が揃っているものは存在しません。
ビジネスローンを選ぶ際には、自分が最も重視したい条件で比較し、他の条件には目をつむるということも必要になってきます。
この記事では紹介しきれませんでしたが、他の記事でも目的別でおすすめのビジネスローンを紹介しています。
個人事業主の方や開業目的の方はぜひそちらも参考にしてみてくださいね。