ビジネスローンの会計方法は?経費や仕訳について簡単解説!

「ビジネスローンはどこまで経費になるの?」
「ビジネスローンの仕訳方法と勘定科目について知りたい!」
「個人事業主でビジネスローンを借りたときは?」

などなど・・・
現在進行形でビジネスローンを借りていて、会計処理の方法についてさまざまな疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。

お金を借りたときの会計処理って、複雑でなんだか分かりづらいですよね。

この記事では、ビジネスローンの経費計上や仕訳の方法についてなるべく分かりやすく説明していきます

会計処理が苦手な方でも分かるように解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ビジネスローンは経費になる?

ビジネスローンを借りたんだけど、どこまでが経費になるの?

という疑問についてですが、結論から言うとビジネスローンで借りた元金は経費にはなりませんが、利息は経費として扱うことができます

そもそも経費とは、簡単に言うと事業を経営するのに必要な費用のことです。

経費として認められれば、その分は法人税などの課税対象にならないので節税になるんですね。

例えば、文房具など消耗品の購入費用や水道光熱費、従業員への給与などを経費として計上することができます。

そして先ほども述べたように、ビジネスローンを借りた場合は利息が経費として認められます

ビジネスローンに限らず銀行融資や公的融資など、事業資金目的で借りたお金の利息分は課税対象外になるんです。

さらに、利息だけでなく借りる際にかかった手数料印紙代などの実費も経費として扱うことができるので、忘れずに記帳するようにしましょう。

注意
利息が経費になるからといって、高い金利のビジネスローンを借りないようにしましょう
経費になるということはあくまで課税対象外になるということであって、金利の負担がなくなるわけではないので注意が必要です。

ビジネスローンの仕訳方法

では実際にビジネスローンを借りた場合、どのように仕訳をすれば良いのでしょうか?

そもそも仕訳とは

「そもそも仕訳がいまいち分からない・・・」という方のために簡単に説明すると、

仕訳とは、事業で発生したお金やものの取引を「増えたもの(=借方)」と「減ったもの(=貸方)」とに分けて記帳していく簿記の方法です。

一般的には、以下のように左側を借方、右側を貸方というふうに分けて、勘定科目と金額を記入していきます。

借方 貸方
勘定科目 金額 勘定科目 金額

勘定科目とは、その取引が何であるかを分類するラベルのようなものです。
「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」という5つのカテゴリーがあり、そのなかにさらに細かい分類項目として勘定科目が存在します。

勘定科目には特別な決まりはなく、それぞれの企業ごとに勘定科目の付け方が異なっている場合もあります。

では、ここで簡単な具体例を見てみましょう。

例えば、会社で使用するボールペンやコピー用紙などの文房具を3,000円の現金で買ったとした場合、一般的な仕訳の方法は以下のようになります。

借方 貸方
消耗品費 3,000 現金 3,000

つまり、3,000円の消耗品(=文房具)が増えて、現金3,000円が減ったということになりますね。

このとき、文房具の勘定科目は「消耗品費」であるということが分かります。
企業によっては「事務用品費」という勘定科目を使う場合もあります。

仕訳について分かったところで、ここからはビジネスローンの仕訳方法について具体的に見ていきましょう。

ビジネスローンの勘定科目

まずは、「ビジネスローンを借りる」「ビジネスローンを返す」というお金の取引を表す際に使われる勘定科目について説明します。

借りたお金

事業資金目的で借りたお金は、基本的に全て「負債」カテゴリーのなかの「借入金」という扱いになります。

ビジネスローン、銀行融資、公的融資、人から借りたお金・・・などなど、どこから借りたかは関係なく、事業に使うための借金は全て同じ扱いになるんですね。

また、借入金は返済期間によって勘定科目がさらに分類されます。

  • 返済期間が1年以内・・・短期借入金
  • 返済期間が1年超・・・・長期借入金

カードローン型のビジネスローンの場合は、基本的に1年で自動更新されるので「短期借入金」の分類になります。

企業によっては、単に銀行融資を長期借入金、ビジネスローンなどその他の融資を短期借入金とする場合もあります。
どのような方法にせよ、毎回同じ勘定科目で仕訳することが重要です。

返済金

ビジネスローンの返済を仕訳する場合、利息と元金は分けて記帳する必要があります

利息は、「費用」カテゴリーのなかの「支払利息」という勘定科目で表します。
個人事業主の場合は「利子割引料」を使いましょう。

一方、元金は借りたときと同じように「短期借入金」または「長期借入金」の勘定科目を使用します。

その他の費用

ビジネスローンの利用には、利息だけでなくその他手数料などの費用がかかることもありますよね。

借入金だけでなく、融資の際に生じた諸費用についても仕訳をおこないましょう。
その際は「費用」カテゴリーの勘定科目を使用します。

  • 手数料・・・「支払手数料」
  • 印紙代・・・「租税公課」

不動産を担保にする場合の登記費用については以下のとおりです。

  • 司法書士報酬・・・「支払手数料」「支払報酬」
  • 登録免許税・・・・「租税公課」
  • 登記簿謄本代・・・「租税公課」「支払手数料」「雑費」

実際に仕訳してみると・・・?

ビジネスローンの勘定科目が分かったところで、実際にどうやって記帳していけば良いのかを具体的に説明していきます。

ここでは、例として以下の条件の場合を考えてみましょう。

  • 借入額・・・・300万円
  • 年率・・・・・15.0%
  • 返済回数・・・60回(5年)
  • 返済方法・・・元利均等返済

借りたとき

ビジネスローンの審査・契約が完了し、銀行に入金された場合の仕訳の方法は以下のようになります。

借方 貸方
普通預金 3,000,000 長期借入金 3,000,000

単純に預金という「資産」が増えたので、借方に「普通預金」を記入します。
ここでは銀行振込のため「普通預金」になっていますが、現金で受け取る場合は「現金」の勘定科目を使いましょう

また、右側の貸方には「長期借入金」または「短期借入金」を記入します。
この場合、返済期間が5年のため「長期借入金」を使います。

「借入金は増えているのになんで減る方の貸方に記入するの?」と思う方もいるかもしれません。
分かりにくい場合は、まず単純に「資産が増えた」という明確な方を記入し、あとは空いている方の貸方に借入金を記入するということだけ覚えておくと良いでしょう。

返すとき

では、1回目の返済時の仕訳をしてみましょう。

このときの条件の場合、1回目の返済金額は71,400円で、そのうち元金は33,900円、利息は37,500円になります。

借方 貸方
長期借入金 33,900 普通預金 71,400
支払利息 37,500

返済するときは、借りたときと逆に記帳をしていきます。

ここでも、返済して減るはずのお金を借方に記入するため一見すると分かりにくいかもしれませんが、単に「普通預金が71,400円減った」ということに注目すると分かりやすいのではないかと思います。

2回目以降の返済の仕訳についても、金額の数字部分を変えて同じように記帳していきます。

また、ビジネスローンを契約すると「返済予定表」がもらえるので、それを見て記帳すれば自分で金額を計算する必要はありません

個人事業主の注意点

企業であっても個人事業主であっても、ビジネスローンの仕訳方法はほとんど変わりません。

ですが、個人事業主が仕訳をおこなう際には以下の2点に気を付けましょう。

  1. 利息は「利子割引料」として仕訳する
  2. ビジネスローンをプライベートに使用する場合は仕訳しない

特に②に関してですが、個人事業主は事業資金とプライベート資金との境界が曖昧なので注意が必要です

個人事業主向けのビジネスローンのなかには「プライベート資金にも使用可」とされているものが多いですが、プライベート資金に使用した分の金額は仕訳しないようにしましょう

まとめ

仕訳などの会計処理は一見すると複雑で難しいように思えますが、基本的なルールをおさえておけばそれほど難しくはありません。

現在は仕訳をラクにしてくれる便利な会計処理ソフトもたくさんあるので、それらを利用してみるのも良いかもしれませんね。

最後に、ビジネスローンを仕訳する際のポイントをおさらいしましょう。

  • 利息と手数料は経費計上できる
  • 返済期間によって長期借入金短期借入金かに分類する
  • 返済予定表を見ながら記帳する
  • 毎回同じ方法で仕訳する
  • 個人事業主の場合プライベート資金は仕訳しない