ビジネスローンと銀行融資・公的融資の違いを徹底解説!

ビジネスローンを借りる前に

経営の資金繰りに困っている方の中には、ノンバンクのビジネスローンを検討している方も多いのではないでしょうか。

事業資金を調達する方法はさまざまなので、会社の規模や経営の状態によっては、ノンバンクのビジネスローンよりも適した融資の方法があるかもしれません

ビジネスローン以外の融資の方法としては、銀行融資公的融資が一般的でしょう。

この記事では、ビジネスローンと銀行融資、公的融資の違いについて、

・金利はどれくらい?
・限度額はいくら?
・担保は必要?
・審査は厳しい?

などの項目を中心に比較し、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。

さらに、記事の最後では不動産担保ローンや信用協会による融資などその他の資金調達方法についても紹介しますので、借り方を決める際の参考になれば幸いです。

そもそもビジネスローンとは

そもそもビジネスローンとは、

消費者金融やクレジットカード会社、信販会社などノンバンクの金融業者で借りられる事業者向けローンのこと
をいいます。

ビジネスローンを専門に扱っている業者も多く、それぞれの会社が独自のローン商品を提供しています。

ビジネスローンのメリット

  • 担保、第三の保証人不要
  • 審査に通りやすい

ノンバンクのビジネスローンは、銀行では融資が難しいような中小企業や個人事業主をターゲットにしていることがほとんどです。

そのため、無担保・無保証で借り入れることができたり、審査が銀行ほど厳しくないという特長があります。

また、最短即日で審査結果が出るところもあるため、緊急を要する資金調達に向いています

ビジネスローンのデメリット

  • 金利が高い(3.0~18.0%)
  • 限度額が低い(最大1,000万円)

ノンバンクのビジネスローンは、保証が不要なかわりに、銀行融資や公的融資と比べて金利が高く設定されています

金利による負担や限度額の低さを考えると、ビジネスローンは長期の資金繰りには向かないということになります。

長期ではなく短期の利用であれば、ビジネスローンは銀行などに比べて迅速・簡単に借りることができるため非常に便利であるといえます。

ビジネスローンはこんな人におすすめ!

  • 緊急でお金が必要な人
  • つなぎ融資など一時的な資金を調達したい人
  • 担保や保証人が用意できない人

ノンバンク系ビジネスローンについての詳しい記事はこちら

ビジネスローンと銀行融資の違い

ノンバンクのビジネスローンと銀行融資との大きな違いは、金利と審査の厳しさにあります。

銀行融資とは

そもそも法人向けの銀行融資は、大きく分けて2つの方法に分けられます。

・信用保証協会の保証付融資
・プロパー融資

信用保証協会の保証付融資とは、保証協会を第三の保証人としたうえで、銀行が融資をおこなう方法のことです。
保証付融資については、後ほどその他の資金調達方法についての部分で詳しく説明します。

ここでいう銀行融資とは、保証付融資ではなくプロパー融資のことを指します。

プロパー融資とは、保証協会をあいだに入れず、銀行が貸し倒れリスクをすべて背負った状態で法人に直接融資をおこなう方法です。
銀行が法人の業績や担保、保証人の信用力などによって返済能力を判断し、融資額・金利・限度額などを設定します。

銀行融資のメリット

  • 金利が低い
  • 限度額なし
  • 融資期間が長い

銀行融資は、ノンバンク系ビジネスローンと比べて金利が低めに設定されています。

金利の目安
ノンバンク系ビジネスローン 3.0~18.0%
銀行融資 1.0~4.0%

また、「限度額なし」というのは、審査次第で融資の額が大きくも小さくもなるという意味です。

限度額や金利、融資期間は企業の状況に応じて決められるため、信用力の高い企業ほど低金利で長期間の大規模融資が可能となります。

銀行融資のデメリット

  • 審査が厳しい
  • 担保や保証人が求められる場合がある

先述したとおり、プロパー融資では法人が万が一倒産した場合のリスクをすべて銀行が請け負うため、銀行側としては審査に慎重になります

そのため、ある程度企業として実績をつんだり、信頼性のある担保を用意できなければ、審査を通過し融資を受けるのは難しいといわれています。

反対に、審査に通ることさえできればあとはメリットが大きいのが銀行融資の特徴といえるでしょう。

はじめは銀行のビジネスローンや保証付融資で銀行との信頼関係を築き、そのうえでプロパー融資に申し込む方法が良いとされています。

銀行のビジネスローン

保証付融資やプロパー融資とは別に、銀行が「ビジネスローン」という名目で事業者向けローンを扱っているものもあります。
銀行のビジネスローンは、ノンバンクのビジネスローンと違い金利が低めに設定されていることが特徴です。銀行によっては、審査が厳しい・限度額が低い・手数料がかかるなどのデメリットもあります。
例えば三井住友銀行の「ビジネスセレクトローン」は、大手銀行では数少ない中小企業向けのビジネスローン商品となっています。

ビジネスセレクトローンについて詳しくはこちら

銀行融資はこんな人におすすめ!

  • 数年以上安定した実績をあげている企業主
  • 長期間の事業資金を確保したい人

ビジネスローンと公的融資の違い

公的融資とは、

国や地方自治体などの公的機関から融資を受ける制度のこと

をいいます。

ここでは、事業融資をおこなっている公的機関のうち最も代表的なものとして、日本政策金融公庫について解説します。

日本政策金融公庫とは

日本政策金融公庫とは、政府が日本の経済成長や地域活性化などといった政策の実現のために出資をしている金融機関のことをいいます。

日本政策金融公庫では、新規開業や海外展開などさまざまな資金用途に対応した融資制度が設けられているのが特徴です。
資金用途や会社の規模によって、限度額・融資期間などに大きな違いがあります。

例えば小規模事業者の場合・・・

融資制度 ご利用いただける方 融資限度額 融資期間
普通貸付 事業を営む方(ほとんどの業種の方にご利用いただけます。) 4,800万円
特定設備資金: 7,200万円
設備資金:10年以内
特定設備資金: 20年以内
運転資金: 7年以内
新規開業資金 新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方 7,200万円(うち運転資金4,800万円) 設備資金:20年以内
運転資金: 7年以内
女性、若者/シニア起業家支援資金 女性または35歳未満か55歳以上の方であって、新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方 7,200万円(うち運転資金4,800万円) 設備資金:20年以内
運転資金: 7年以内

これらの例の他にもさまざまな融資制度があるため、資金用途や経営の状況にあわせた融資を受けることが可能です。

日本政策金融公庫の融資制度一覧はこちら

公的融資のメリット

  • 金利が低い
  • 限度額が大きい
  • 業歴がなくても融資を受けやすい

公的融資は、銀行融資と同じように金利が低く限度額が大きいため、長期間の運転資金に利用できるのがポイントです。
担保を提供すれば、さらにそのぶん低金利で借りることができます。

金利の目安
ノンバンク 3.0~18.0%
公的融資 0.5~3.0%

また、日本政策金融公庫の融資制度は、銀行融資の審査に通りにくい中小企業や個人事業主を対象にしているため、銀行に比べて審査がそれほど厳しくありません

審査では書類や面談を通じて、企業の状況や資金用途が利用条件に適しているかどうかを中心に判断されるようです。

公的融資のデメリット

  • 審査期間が長い
  • 保証人を求められることが多い

日本政策金融公庫はビジネスローンに比べて審査にかかる期間が圧倒的に長く、融資までに1~2ヶ月以上かかることがほとんどです。
そのため、緊急の資金不足には対応できないというデメリットがあります。

また、日本政策金融公庫では保証人を求められることが多く、保証人の信用性も審査基準のうちのひとつになっていると考えられます。

MEMO

日本政策金融公庫でも、融資制度によっては無担保・無保証で借りられるものもあります。
例えば「担保を不要とする融資」では、法人の場合は代表者が保証人になる必要がありますが、個人事業の場合は担保や保証人がなくても借りることができます。

「担保を不要とする融資」の詳しい情報はこちら

公的融資はこんな人におすすめ!

  • 創業したい人、創業して間もない人
  • 長期間の事業資金を確保したい人
  • 担保や保証人が用意できる人

まとめ

ここまで、ノンバンク系ビジネスローン、銀行融資、公的融資のそれぞれのメリット・デメリットについて見てきました。

3つの資金調達方法の特徴を一言であらわすと・・・

ビジネスローン → 金利は高いが、無担保・無保証ですぐに借りられる
銀行融資    → 審査は厳しいが、金利が低く長期間借りられる
公的融資    → 審査に時間がかかるが、業歴が短くても低金利で長期間借りられる

自らの経営状況や融資が必要な期間に応じて、適切な融資を受けるようにしましょう。

ビジネスローンと融資を併用しよう

長期間の運転資金を確保したい場合は、ビジネスローンではなく銀行融資や公的融資を利用するほうが賢明です。
ですが、そもそも経営が安定していない状態では、銀行や公的機関の審査結果を待っているあいだに資金ショートを起こしてしまう可能性も考えられます。
資金繰りに不安がある方は、銀行融資や公的融資に申し込むと同時に、すぐに融資をしてくれるビジネスローンでつなぎ融資を借りておくのがおすすめです。

その他の資金調達方法

ここからは、今まで扱ってきたビジネスローン・銀行融資・公的融資以外の資金調達方法について簡単に紹介していきます。

有担保ビジネスローン

ビジネスローンは基本的に担保を不要としているものが多いですが、なかには担保を必要とすることで低金利・高額の融資を可能にしたビジネスローンもあります。

ですが、担保の価値を判断する必要があるため、無担保のビジネスローンに比べて審査に時間がかかるというデメリットがあります。
また、言わずもがなですが返済できないと担保を回収されてしまうというリスクもあるので注意が必要です。

不動産担保ローン

ビジネスローン専門の金融業者であるビジネスパートナーでは、不動産を担保としたビジネスローンも取り扱っています。

実際にビジネスパートナーが扱っている無担保のスモールビジネスローンと比較してみると、金利が低く、限度額が大きく設定されていることが分かります。

金利 限度額
スモールビジネスローン 9.98~18.0% 50万~500万円
不動産担保ローン 2.50~15.0% 100万~1億円

ビジネスパートナーの不動産担保ローンについて詳しくはこちら

有価証券担保ローン

日本証券金融株式会社、通称「日証金」のビジネスローンでは、有価証券を担保とすることで、年率1.8~5.8%、限度額3,000万~5億円の融資を可能にしています。

日証金のビジネスローンについて詳しくはこちら

日証金以外に、日本保証でも有価証券やゴルフ会員権を担保とする証券担保ローンを取り扱っています。

日本保証の有価証券担保ローンについて詳しくはこちら

信用保証協会の保証付融資

保証付融資とは、信用保証協会に保証料を支払い、第三の保証人になってもらうことで銀行や地方自治体などから融資を受ける方法です。

(図)

この方法では、まず信用保証協会の審査に通らなければならないうえ、保証料を支払わなければならないというデメリットがあります。

ですが、金融機関側としては保証協会の保証があることで貸し倒れリスクを軽減できるため、融資のハードルも低くなります。

そのため、業歴の短い中小企業でも銀行融資などの審査に通りやすくなるといえます。

保証付融資の申込方法について詳しくはこちら

信用金庫・信用組合

信用金庫と信用組合は、地域の人々が会員となって預金や融資をおこなうことで、地域の相互扶助を目指す協同組織の金融機関です。

(図)

事業をおこなっている地域の信用金庫、または信用組合の会員になることで、はじめて融資を受けることができます。

銀行とは違い地域住民の相互扶助を目的としているため、業歴の短い中小企業や個人事業主にも積極的に融資をおこなっています
小規模な地域密着型事業を経営している場合、まずはその地域の信用金庫や信用組合に相談してみると良いでしょう。

リースによる設備投資

リースとは、簡単に言うと「設備をリース会社から借りること」です。

申込・審査の後、希望する設備をリース会社に購入してもらい、その設備の利用期間中に購入費用をリース料としてリース会社に支払います
契約期間の終了後は、設備をリース会社へ返却します。

(図)

契約期間中は途中解約ができない・利息がかかるため一括購入よりも支払総額が大きくなるなどといったデメリットがありますが、設備を購入する際にまとまった資金が必要ないのは大きなメリットであるといえます。

主なリース会社としては、三井住友ファイナンス&リース株式会社やオリックスなどがあります。