カードローンは「現金」を借りることができる金融機関の商品です。
例えば、
・今月の生活費が給料日まで少し足りない…。
・販売期間限定商品が欲しいけど、今はお金が足りなくて買えない…。
・なるべく早く、現金が手元に欲しい…。
など、生活していく上で一度は経験したことのある「お金に困った!」という悩みを解決してくれる便利な商品として、人気があります。
ただ、カードローンは「便利だから利用する」と安易な考えで利用してしまうと、借りたお金を返済できなくなってしまったり、最悪の場合は破産してしまうこともあります。
このページでは、正しいカードローンの知識を付け、どのように活用すると生活が豊かになるのかを紹介していきます。
カードローンが気になるけど、不安な思いからまだ利用したことがない方やカードローンって何!?等、カードローン初心者の方、必見です!
もくじ
カードローンとはどんなローン?特徴や仕組みを解説!
カードローンはその名前のとおり「カード」で現金を借りることができるローンです。
右側の画像はみずほ銀行のカードローン利用時に発行されるカードで、クレジットカードやキャッシュカードと大きさは同じで見た目にも大差ありません。
一度、申込みを行い審査に通ると、カードが発行され、このカードで決められた金額以内※1で何度でも現金を借りることができます。
※1 決められた金額のことを限度額といいます。審査を行う際に希望金額を申請することができますが、最終的に判断するのは貸付を行う側に決定権があります。審査時の年収や借入状況、職業、家族構成などから審査を行い限度額を判断します。
コンビニATMでも現金を自分の口座から引き出すように使うことができ、(コンビニATMは商品によって利用不可の場合もあります)借入した現金の使用目的は原則自由(事業性資金を除く)な商品ばかりです。
ですから、事業性資金以外であれば「生活費」「旅費」「家賃」「水道光熱費」「ショッピング」「車検費用」等、自由に利用することができますし、担保や保証人も不要です。
その他にも、返済方法や借入方法の自由度が高かったり、無金利で借りることができる期間がある、申込みしたその日に審査を行ってくれるなど、サービスも豊富です。
最近では、カードが発行されずスマートフォンのアプリを利用してコンビニATMなどから気軽に利用可能になっている商品もあり、若い方から年配者まで利用年齢幅が広い商品として人気を集めています。
■詳しく解説「決められた金額以内(限度額)で何度も借りられる」って??■ 例えば、決められた金額(限度額)が10万円の場合、10万円以内で何度も借りることができます。左図を参考にすると、7万円を借入した場合、残りの借入可能金額は3万円です。ただし、7万円を借りた内、4万円を返済した場合、残りの借入可能金額は7万円に増えます。再度6万円を借入した場合、残りの借入可能金額は1万円です。 |
カードローンを利用するメリット・デメリット
上記でカードローンの特徴を確認しました。
パッとみたカードローンの特徴の印象は、メリットが多くとても良い商品のように感じますが、良いことばかりではなくデメリットもあります。
ここでは、各特徴ごとのメリットとデメリットを比較します。
これから「カードローンを契約してみよう!」と思っている人はしっかり理解しておきましょう。
■再確認■ カードローンの特徴 1.一度審査に通れば限度額以内で何度でも利用可能 2.資金用途自由!※事業性資金を除く 3.全国のコンビニATMで気軽に借入、返済可能! 一部非対応商品もあります。 4.豊富な借入、返済方法 振込、ATM、電話等 ライフスタイルに合わせて利用可能 5.アプリ利用でのカードレス 6.即日審査などの即日対応 7.他のローンに比べ審査が緩め 8.担保や保証人不要 |
1.一度審査に通れば限度額以内で何度でも利用可能 | |
メリット | デメリット |
・煩わしい手続きが一度で済む ・自分の口座からお金を引き出すように気軽に使うことができる ・限度額が設定で使いすぎ防止になる ・面倒な書類準備も一度で済む |
・今、いくらの借入があるのか把握しにくい ・借入という意識の低下により借入しすぎてしまう可能性がある ・限度額以上は返済しない限り利用不可 |
2.資金用途自由! ※事業性を除く | |
メリット | デメリット |
・住宅ローンや自動車ローンのように見積不要 ・車検費用等の自動車ローンで利用できるローンにも対応可能 |
・パチンコなどの娯楽費用に使ってしまうと返済しにくくなる ・自由度が高いので何にでも使ってしまい、借入していることを忘れてしまう |
3.全国のコンビニATMで気軽に借入、返済可能! ※一部非対応商品もあります。 | |
メリット | デメリット |
・今すぐ現金が必要なときなども素早く対応できる ・返済の為にわざわざ銀行等に行かなくて良い ・国内旅行中や転勤先などでも使い勝手がよい |
・手軽に利用できるので”借りている”という感覚がなくなってしまっている ・コンビニATMだと手数料が掛かる場合がある ・海外では利用不可 |
4.豊富な借入、返済方法(振込、ATM、電話等 ライフスタイルに合わせて利用可能) | |
メリット | デメリット |
・思いついたその時に気軽に利用ができる ・借入や返済のために銀行や専用ATMまで行かなくても良い ・家族に内緒にしながら利用しやすい |
・借入が簡単に素早くできるので、借入 しているという自覚がなくなる ・お金を借りるという事が身近になりすぎて当たり前になってしまう |
5.アプリ利用でのカードレス | |
メリット | デメリット |
・スマートフォンから気軽に利用可能 ・ローンカードの郵送がないので、家族等にバレにくい ・お財布にカードが増えず、嵩張らない |
・アプリのアイコンが家族バレの原因になる可能性が高い ・利用したいときの充電切れなどスマホのトラブルが発生する可能性がある |
6.即日審査などの即日対応 | |
メリット | デメリット |
・急いでいる時に便利 ・審査結果がその場でわかると、精神的にも楽 |
・本当に必要なお金かを確認せずに審査に通るなど、トントン拍子で話が進んでしまう |
7.他のローンに比べ審査が緩め | |
メリット | デメリット |
・アルバイトやパートなどの低収入の方でも審査にとおりやすい ・審査に不安のある方でも安心 |
・低収入であっても審査に通ってしまうと返済ができなくなってしまう可能性がある
|
8.担保や保証人不要 | |
メリット | デメリット |
・全て自己責任で借入することができる ・万が一の場合も保証人等に迷惑をかけずに済む |
・人に相談せず借入を進めてしまうので、借入が正しい解決方法か判断が難しい ・返済に困ったときに頼る人等がない |
確認してもらうとわかるように、メリットと思えるものも、考え方や見方を変えることによってデメリットにもなります。
カードローンはメリットの分だけデメリットもあり、自分で制御して回避する必要があります。上手に使いこなすためにも、デメリットを把握しておきましょう。
カードローンは危険じゃないの?
カードローンのデメリットを知ってしまうと「カードローンって危険かも…。」「使わない方がいい商品なのかも…。」「自分には不向きな商品だ、やめておこう…。」
などの、不安な気持ちや考えが大きくなります。
実際に、カードローンを利用して自己破産をせざる負えない状況になってしまった方や返済がうまくいかず取立てで怖い思いをした方もいます。
例を見てみましょう。
■自己破産 30代/男性 勤務先の倒産により、生活費の補填と妻の入院費のためにカードローンをはじめとし、様々なローンを利用。 再就職をしたのですが、収入が思うように得ることができず返済も厳しくなり、自己破産をすることに…自己破産の手続きを希望するために弁護士事務所に行った時には800万円以上の借金がありました。 |
■取立て 40代/女性 初めは自分へのご褒美のために、ブランドのバック購入する為30万円だけカードローンを利用、友達から購入したブランドのバックを褒められて、嬉しくなってしまいブランド物の購入がやめられなくなってしまいました。 銀行や消費者金融から借入ができなくなると、闇金融にも手を出してしまい悪質な取立てで怖い思いをしました。 パート先にも取立てに押しかけられクビに… |
このように二つの例を見ると、
「やっぱり!カードローンは危険じゃん!!!」
と思いを固めてしまうでしょう。
ですが、以下の表を確認してみてください。
司法統計の資料を確認すると、自己破産の申請をした人数は年々減っていってます。
平成28年に関しては、前年度に比べて増加傾向ありますが、それでも平成15年度のピークに対してかなり減少している事がわかります。
また、平成28年の自己破産事件が増加した原因として銀行カードローンの普及が大きな要因となっているとNHKクローズアップ現代(参考URL:http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3959/)等の様々なメディアで問題視されました。
問題視されたことから日弁連(日本弁護士連合会)では、平成28年(2016年)に9月16日付けで銀行等による過剰貸付の防止を求める意見書を取りまとめ、同年10月12日に内閣総理大臣、内閣府特命担当大臣、衆参両議院議長、全国銀行協会会長へ提出しています。
第1 意見の趣旨
1 金融庁は、「主要行等向けの総合的な監督指針」及び「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針」において、銀行、信用金庫、信用組合等の金融機関(以下「銀行等」という。)が貸金業者による保証を付した消費者向け貸付けを行う際には、改正貸金業法の趣旨を踏まえて、原則として、借入残高が年収の3分の1を超えることとなるような貸付けを行わないようにすべきことを明記すべきである。
2 銀行等は、貸金業者による保証を付した消費者向け貸付けを行う際には、貸金業法13条の2に規定するいわゆる総量規制など貸金業法の趣旨を踏まえて、原則として、借入残高が年収の3分の1を超えることとなるような貸付けを行わないようにするなど、銀行等による貸付けが顧客にとって過剰な借入れとならないように、顧客の実態を踏まえた適切な審査態勢を構築すべきである。
3 国は、貸金業法13条の2等の規定を改正する等により、貸金業者が自ら貸付けを行う場合のほか、銀行等の行う貸付けに保証を付す場合についても総量規制の対象とすべきである。
※日弁連公式サイト(https://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2016/160916_3.html)より抜粋
意見書提出の結果、明確な法律規制はまだ行われていません。
しかし、全国銀行協会は各行に過剰融資の防止策を求め、3大メガバンク等の主要銀行は2017年4月から審査の厳格化・広告の見直しなどの対応を行い自己破産者増加の対策をしています。
銀行の対策は大きくわけて3つあります。
1,収入証明書の提出基準変更
銀行の収入証明の提出基準は各銀行によってそれぞれでした。
・みずほ銀行…200万円超から
・三井住友銀行…300万円超から
・三菱UFJ銀行…100万円超から
現在は、貸金業法と同じ「50万円超の借入」に引下げに変更されています。
2,広告規制
「総量規制対象外」「収入証明不要」「即日融資」「専業主婦でもOK」など、気軽に利用ができるイメージがある広告文言を自主規制しています。
また、子供がテレビを視聴する時間帯にはCM放送を少なくする工夫など、消費者を惑わすような言葉などを使わないように工夫しています。
3,審査方法、年収に対する融資金額の見直し
収入証明書の提出を厳格化したので、収入と融資金額が実際に見合っているかどうかを書類でも確認することができるようになりました。
また、みずほ銀行では年収の2分の1までを貸付可能としていましたが、3分の1にしました。
このように、自己破産者数が増えた場合でも、直ぐに対応するのが近年の世の中の傾向ですし、借金返済に困った場合には各市区町村役場や弁護士事務所、法テラスなどの多くの相談先があり、無料で相談ができるようになっています。
万が一、使い方を間違ってしまったとしても、早めの相談を行うことによって問題は解決できますから、安心してカードローンを利用してもらいたいと思います。
「カードローンは危険?」答えは…
カードローンは確かに、使い方を間違えてしまうととても危険な商品でもあります。
自己破産をしなければいけなくなったり、闇金融に手を出してしまえば取立てに追われたりします。
でも、使い方を間違えなければカードローンは便利に利用できますし、生活に役立つ商品です。正しい知識を持てばカードローンは危険な商品ではないので安心してもらいたいと思います。
もし、カードローンの返済に困った場合は早い段階で借入先に連絡することによって、返済日の引き伸ばしや返済金額の変更に対応してもらうことが可能ですし、万が一滞納してしまっても、銀行やちゃんとした消費者金融からの借入であれば、悪質な取立てに追われることはありません。
※借金の取立ては貸金業規制法・第21条「取立行為の規制」で仕事や私生活の妨げになるような行為は禁じられています。
カードローンの申し込みの流れを分かりやすく解説!
カードローンの特徴やメリット・デメリット、危険性が少ないことが理解できた上で、次は申込みの流れについて知りましょう!
カードローンの申込みは、住宅ローンや自動車ローンのように多くの書類を必要とせず、人と顔を合わせることなくインターネットから申込み完了することもできますし、電話や郵送、来店等の自分の都合に合わせ選択する事ができます。
ここでは、人気の高い申込方法のインターネットからの申込みの流れを紹介します。
各銀行・消費者金融によって詳細は異なりますから参考程度にしてください。
大まかな流れは以下です。
【1】申込みフォームへの入力・書類提出
【2】審査受付メール受信・審査開始
【3】本人確認・勤務先への在籍確認
【4】審査結果の通知
【5】ローンカードの受取り
銀行も消費者金融もインターネットからの申込みであれば、ほぼ同じ流れです。
詳細は、申込み希望の商品公式ホームページにて確認することをおすすめします。
商品によっては、書類提出がアプリで簡単に済ませる事ができたり、ローンカードの受け取りも郵送ではなく近くの専用ATMや店舗を利用する事ができる等、申込者の立場を考えたサービスが豊富にあります。
是非、確認してみてください。
カードローンの審査はどのように行なわれる?
カードローン申込み時に一番の重要ポイントとなるのが「審査」です。
銀行と消費者金融で経営の方法が異なるため、審査方法も少し異なります。
各社どのように行われているのか、確認してみましょう。
銀行カードローンの審査方法
銀行の場合は、銀行独自の審査と保証会社の審査を受けます。
銀行カードローンの利用に必要なのは、保証会社の保証を受けることが前提ですから、両者の審査を受けなればならいようになっています。
また、多くの銀行カードローンが商品概要にその旨を記載しています。
以下、みずほ銀行の商品概要を参考にさせていただきました。
上記画像からわかるように、保証会社の保証を受けること、担保や保証人が不要の代わりに保証会社が審査を行い保証してくれる事が明記されています。
つまり、カードローン申込者は銀行に申込みをしますが、実際は銀行と保証会社2つの会社に審査されているということになります。
銀行と保証会社の審査を両方受けるので、審査が厳しくなりますし、時間もかかってしまうことが多いです。
ただ、銀行の商品だということで安心感があるのは嬉しいポイントですし、いつも利用している銀行であればATMの場所なども把握しているので利用開始後も戸惑わずに便利に活用できます。
消費者金融の審査方法
消費者金融の審査は保証会社を利用していないので、消費者金融単体の審査のみになります。
申込みした会社の審査を受ける単純な仕組みですから、わかりやすいですし審査に時間もかかりにくい事が大きなメリットになります。
また、消費者金融も保証人や担保は不要で、自社保証してくれるので銀行カードローンと同じように利用ができます。
審査内容は銀行・消費者金融でほぼ同じ。審査基準は異なる。
銀行も消費者金融も、カードローン申込みする際に申請する必要事項はほぼ同じです。
・氏名、生年月日、住所
・勤務先の詳細
・年収、役職
・配偶者、家族構成
・他社借入の有無 等
基本的には「どこの誰が、申込みをして申込者に安定した収入があり返済能力があるかどうかを確認」する為の情報を申請します。
申込みする際に必要な書類も、本人確認書類(運転免許証等)と収入証明書(給料明細等)とほぼ同じです。
異なるのが、審査基準です。
とはいえ、審査基準は銀行も消費者金融も一般に公開していない情報で、一概に年収が1,000万円あるから融資が受けられる、アルバイトだと融資が絶対に受けられない。
などの単純な基準はありません。
多くの審査が年収から現在契約中のローンやクレジットカードの利用状況、スマートフォン購入の分割払い状況等を確認して、審査を行います。
また、家族がいる場合は、子供の年齢等により負担になる学費等も考慮される等、様々な観点から審査を行い、融資の有無や金額を決定します。
ただ、一般的に、銀行カードローンよりも消費者金融のカードローンの方が審査基準が低く、申込みやすいと言われています。
ちなみに、これらの個人情報や金融商品に関する情報は「信用情報機関」に登録されています。
銀行や消費者金融は申込みがあった場合に、信用情報機関に申込者の情報を照会し確認を行うことで審査を行います。
※信用情報機関って? 信用情報機関とは、個人の金融商品(ローン等)の利用・返済状況や年収などのお金に関する情報を集約している機関です。 カードローンを利用する場合はJICC・CIC・KSCの3つの信用情報機関のいずれかが関係することが多く、自分の信用情報は自分で確認することも可能です。 その他、信用情報機関の詳細は別ページで紹介しているので確認してみてください。 |
消費者金融カードローンと銀行カードローンの違いを徹底比較!
審査基準が消費者金融カードローンと銀行カードローンでは異なること、銀行カードローンには保証会社があることが今までに、両者の違いとして紹介しました。
その他にも違いがあります。
消費者金融カードローンと銀行カードローンの違い比較してみましょう。
消費者金融カードローン | 銀行カードローン | |
金利 | 低い | 高い |
審査スピード | 早い | 遅い |
借入金額 | 年収の3分の1まで | 銀行が定める金額 |
適用される法律 | 貸金業法 | 銀行法 |
無利息期間 | ある(商品による) | ほとんどない |
審査難易度 | 緩め | 厳しい |
消費者金融と銀行の一番の大きな違いは、適用される法律です。
特に消費者金融に適用されている貸金業法の総量規制は借入金額を大きく左右する法律なので、ここでは両者の違いとして、総量規制に注目してみましょう。
総量規制とは、年収の3分の1までしか貸付できない法律です。
ですから、年収300万円の方は100万円までの貸付が可能になります。
100万円借入できれば十分かと感じますが、個人が貸金業者から借りる場合の全ての金額が対象になります。
つまり、今は利用もしていないクレジットカードにキャッシング機能がついている場合は、そちらも限度額の対象になります。
もし、利用していないクレジットカードにキャッシング枠が80万円ついていれば、残りの借入可能枠は20万円です。
50万円の融資希望であれば、審査は通りませんし、貸付する側としては、100万円が限度額の人に対してギリギリまで貸付したいとは思いませんよね。
ちゃんと返済してもらえるかも不明ですし、自社で借入をしているときに、忘れていたキャッシング枠を使い始めるかもしれません。
消費者金融が、個人に年収の3分の1以上の貸付を行った場合、営業停止・罰金・貸金業者としての登録抹消の処分があります。
そうすると、消費者金融カードローンは借入できる金額が少なくなる可能性はあります。
これに対し、銀行は銀行法の中で運営されている商品です。
銀行法では、無担保ローンの貸付金額の上限を設定していませんし、年収に対していくらまでなどの規制がありません。
銀行は銀行の中のルールで貸付を決める事ができます。
ですから、年収300万円の人に100万円以上の貸付を行ったとしても問題ありませんし、営業停止などの罰もありません。
最近は、銀行も年収の3分の1までの貸付などと、自主規制している場合もありますが、大きな金額を借入したい場合は相談してしてみてください。
消費者金融・銀行を比較すると…まとめ
簡単にまとめると以下のようになります。
・消費者金融カードローンを利用する場合
小額融資、急ぎの借入、審査に自信がない
・銀行カードローンを利用する場合
低金利、安心感、大きな金額融資希望
各商品によって、特徴があるので一概にいえませんが、上記のように分けることもできます。借入先を決める際には参考にしてみてください。
カードローンとクレジットカードのキャッシングは何が違うの?
カードローンは、消費者金融や銀行が提供している個人融資のことで、ローンカードを利用して借入をします。
キャッシングは、クレジットカードでお金を借りることで、クレジットカードを利用して借入をします。
借入するためのカードが異なる他に、以下の違いもあります。
カードローン | クレジットカードの キャッシング |
|
借入限度額 | 1万円単位~1,000万円 | 10万円~100万円 |
借入/返済方法 | ・提携ATM ・インターネット ・口座引落し 等 |
・提携ATM(借入のみ) ・口座引落し 等 |
返済方式 | 残高スライドリボルビング方式 | ・翌月一回払い ・残高スライドリボルビング方式 |
金利 | 1.8%~18.0% | 15.0%~18.0% |
※上記表の数値や方法、方式は商品によって異なります。目安として確認してください。
カードローンもクレジットカードのキャッシングもどちらもメリット・デメリットがあり、自分の都合に合わせて借入するのが大切です。
「どんな風に現金を借入したいか」をよく考えて利用するようにしてください。
状況別カードローン、クレジットカードのキャッシングの選び方
カードローンとクレジットカードのキャッシングは状況に応じて使い分けると、便利に活用することができます。
それぞれの特徴を活かして、活用してください。
【1】カードローンは持っていないけど、クレジットカードは持っている場合
多くのクレジットカードにはキャッシングの機能が付いています。
ですから、今少しだけお金を借りて、直ぐに返済できる目処があるのであれば、クレジットカードのキャッシングが便利です。
カードローンは申込から融資まで1時間程度で利用できる商品もありますが、手持ちのクレジットカードにキャッシング機能があれば、そちらを利用したほうが早いでしょう。
【2】カードローンもなく、クレジットカードにキャッシング機能がない・クレジットカードを持っていない場合
現金が早めに手元に欲しい場合は、カードローンがおすすめです。
カードローンの申込みはスマートフォンなどの端末から可能で、申込みから融資まで1時間程度しかかからない商品も多くあります。
また、融資希望金額にもよりますが約50万円以下であれば、運転免許証などの本人確認書類のみで借入することも可能です。
【3】返済が遅くなる場合と早くできる場合
返済に時間が掛かり、融資希望金額も高額な場合はカードローンがおすすめです。
クレジットカードのキャッシングよりも低金利で利用ができるので、金利負担が少なく返済方式もライフスタイルに合わせて設定する事ができます。
一方、早めに返済が可能場合で小額融資希望の場合は、クレジットカードのキャッシングを利用する事がおすすめです。
カードローンに申込みして新規作成しても問題ありませんが、多く利用しないのであれば手持ちの金融商品は少ないほうが良いです。
【4】海外で利用したい場合
海外旅行によく行く場合は、クレジットカードのキャッシングの利用がおすすめです。国内で作ったカードローンは海外では利用する事ができません。
状況に応じて、どちらを活用するのかよく考えてもらいたいのですが、もしクレジットカードにキャッシング機能がついていない場合は申込みをおすすめしますし、カードローンも事前に持っておくことで、いざという時に慌てずに利用する事ができます。
普段利用する事がないから…と作らないでおくと困ることもあると思います。
限度額を低くしておけば、住宅ローン等を組むときにも審査への影響を最小限することも可能ですから、是非一枚ずつ、お財布に忍ばせておいてみてください。
カードローンを選ぶためのポイントをご紹介
カードローンを選ぶのに、一番気にするポイントが「金利」ですよね。
無駄なお金は払いたくないですから、なるべく金利の安い商品を選ぶことをおすすめします。
ですが、金利だけを重要視して商品を選んでしまうと、失敗してしまうこともあります。
例えば…
・金利は安いけど、返済するのに隣の駅まで行かないといけない。
・よく利用するコンビニATMでは利用ができない。
・家族バレしたくないのに、申込み方法が郵送のみ。
など、自分の希望に合った商品ではないこともありますから、よく確認して選びましょう。
カードローンを選ぶ際のポイント一覧
【金利】
金利が高くなると利息額も高くなりますから低金利の商品を選びましょう。
【申込み方法】
申込方法はインターネット(スマホ・PC)、電話、郵送、無人契約機等の種類が豊富にあるので、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。
誰にもバレないで申込みをしたい場合は無人契約機かインターネットからの申込みがおすすめです。
【審査時間・通りやすさ】
急いで借入したい場合は、即日審査回答してくれる商品を選ぶようにしましょう。
また、無人契約機からの申込みを利用すると、最短で40分融資などの商品もありますから、上手に活用してみてください。
審査に自信がない場合は消費者金融を選ぶほうが無難です。
ただ、給料振込口座にしている銀行にカードローンがあれば、そちら方が通りやすいとも言われています。
【自社・提携ATMの数】
ATMの数は重要視しておくべきです。
また、自分のライフスタイル内にATMがあるかどうかもよく確認しておいてください。
借入や返済の都度に、わざわざATMを探すのも大変ですし、利用が億劫になってしまいます。ネット銀行の場合は自社ATMを持っていないので、よく確認しておきましょう。
【約定返済額】
毎月の固定返済金額のことを「約定返済額」といいます。
約定返済額が高いと返済がキツくなる可能性もありますが、低いと返済が長期化してしまいます。
ただ、約定返済額以上の返済もできますから、おすすめは約定返済は少ないものの方が良いかもしれません。
【融資上限金額】
融資上限金額は最大限に借入する事ができる金額が大きくなるので、多く借入したい場合は上限額をよく確認して利用する事をおすすめします。
ただし、融資上限金額が多い場合でも多く借入れができることはありません。あくまでも融資可能金額は個人の審査で決まるものです。
【借入・返済手数料】
商品によっては、借入や返済に手数料がかかるものもあります。
手数料は100円程度のものが殆どですが、何度も利用することによって、費用がかさむので、手数料は無料の商品を選ぶようにしましょう。
【無利息サービス】
消費者金融に多いサービスで「無利息期間」があります。
初めて申込みの方限定など、条件がありますが多くの方が利用できるので、サービスの有無を確認してみてください。
上記のように、金利以外にも様々な確認ポイントがあるので、よく確認をして申込みを決めてください。
カードローンを便利に利用する人と、使いすぎてしまい借金から抜け出せなくなってしまう人の違い
カードローンを便利に利用している人と、借金地獄に陥ってしまった人の違いを確認して、カードローンはどのように利用するべきかを確認してみましょう。
カードローン便利に利用する人
カードローンを便利に利用している人は生活費に使っていない人がほとんどです。
普段必要としないイレギュラーな出費に利用する方が便利に利用しています。
例えば…
・冠婚葬祭
・車の修理費用
・旅行
・飲み会
など、普段の生活では出費がないものに対して、カードローンを利用し給料が入り次第返済をしたり、生活費を少しずつ節約して返済に充てている方も多くいます。
つまり、生活をする上で必ず必要になるお金(食費や日用雑貨費等)は確保しているということです。
借金地獄に陥ってしまった人
借金時刻に陥ってしまった人は、生活する上で必要なお金に対して多く利用してしまっている人が多くいます。
食費や生活雑貨の購入費用など、生きていく上で必要なお金を自分で確保できないのを、カードローンで補填してしまうと、返済に困ってしまう場合があります。
もちろん、カードローンは資金用途自由なので食費や日用雑貨の購入費用に充てても問題はありません。
ですが、生活費に困ってカードローンを利用したいと考える場合には、先に住んでいる地域の社会福祉事務所等に相談してみてください。
生活保護の他にも、生活費等を手助けしてくれる制度は多くあります。
カードローンについてまとめ
カードローンはとても便利な商品で、お金に困った!を手助けしてくれます。
メリット・デメリットをよく把握して自分にあった商品選びをすると、より一層良い商品と巡り会えます。
また、商品選びの際は金利だけではなく、審査スピードや無利息期間等様々なサービスを比較してみてください。
食費や日用雑貨費などの生きるために必ず必要になる物のお金が足りない場合は、カードローンよりも社会福祉事務所等を頼ってみてください。
そのほうが、多くのサポートを受けることができます。
カードローンを正しく使うことによって、今の生活よりもより豊かになるようにしてみてください。